フィリピンという国は投資先としての十分な魅力を備えた国である一方でいまだに様々な課題を抱えています。よく言われるのは大半の国民が英語を話すことができるフィリピン人は豊富な人材市場であり、消費意欲が旺盛であるため消費市場としても有望と言われています。しかしその反面、インフラは未整備であり、不透明な行政や政策運営など発展途上国の特徴も色濃く残っており国の成長を阻害しています。賛否両論ある大統領の超法規的措置により治安は劇的に改善されてきており、投資先としての魅力も増してきていますが、地方によってはイスラム過激派との武力衝突により政情が不安定な地域も存在します。

以下に投資先として魅力的な部分と発展途上国として成長を阻害している要因や今後の課題を示しておきます。


投資先としての魅力ある分野

豊富な労働力/低コストの賃金/高い英語力

EC市場の拡大

BPO産業の発展

日本との距離的優位性

潜在的な経済成長力

外国投資奨励策

投資先としての課題

電気・水道・ガスなどの生活インフラが未熟

脆弱な交通インフラ

高い税率

不安定な治安

不透明な行政手続きと政策運営

高額な電気料金

工業分野で立ち遅れている

このように、フィリピンには今後の成長が期待できる潜在的な成長力と不安定な政治や治安の悪さ、税率や割高な公共料金、インフラの未整備などにより逸失される経済的利益などのような発展途上国としての課題も多く存在しています。投資先としての魅力と課題を相互に考慮して進出をご検討ください。