フィルヘルス (健康保険)の料率の引き上げ延期

2023年1月2日、フィリピン大統領府はパンデミックからの経済の回復状況や市民の収入への影響を考慮して、フィルヘルス(健康保険料)の保険料率、現行の4%から4.5%への引き上げ、に関する改定延期措置に関する覚書を公表しました。

共和国法11223号に基づき、2023年1月から康保険料率を現行の4%から4.5%に引き上げること及び所得上限を現行の80,000ペソから90,000ペソに引き上げることに関して当面の間、延期されることとなります。 今回の措置の適用期間については今のところ明示されていませんが、コロナ禍からの市民レベルの経済状況の回復が遅れていることを鑑みてしばらく当措置が続くものと予想されます。

昨年公表された最低賃金の引き上げや2023年からのSSSの保険料の改定或いは個人所得税の減税などにより、全体的には手取り収入の増加が見込まれていますが、コロナ下で落ち込んだ事業収入や給与を補填するために世帯当たりの借入金額が増加しており、各世帯が元本の返済や利払いによる金融コストを減税や社会保険料の改定延期措置でどこまで吸収できるかが家計の収支バランス改善のカギとなりそうです。

今年はコロナからの回復期であり、所得税の減税や社会保険料率の改定延期措置による政府機関からのバックアップが見込める半面、物価上昇による仕入価格などのコスト増への対応や最低賃金のアップなどで企業負担が増える年でもありそうです。 企業や事業主にとっては収支バランスを崩しやすい年と言えるのではと思います。

今後の最新情報をキャッチアップしつつ、会社の資金繰りの安定化を図っていくように心がけましょう。

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